今月は似たような意味でも、用法が違う単語をまとめてみました。
・borrow & use
borrowは、「借りる」で、Can I borrow your dictionary? のように使い、use
は移動できないものをその場で一時的に「使わせてもらう」ことで Can I use
your bathroom? のように使います。固定電話を借りるときは use のみを用いますが、携帯電話が普及した今では、borrowも用いることが可能です。
・meet & see
双方とも「会う」という意味があるため、混同しやすい単語の一つです。meetは、予定して会う時で、seeは、そうでない時。初対面では、meet、2度目以降は、seeというのが原則です。友人同士では約束していても、seeを使うことがよくあります。また予約が取ってあっても医者や弁護士に会う時は、seeを使います。「見かけた」だけの場合は、seeを使います。
・place & put
同じ「置く」でもその用法に違いがあります。placeは、put somethingsomewhere,
especially with care.(慎重に置く) の意味で、"I placed the vase in
the center of the table." (中央に花瓶を置いた) のように「きちんと置く・並べる」が基本の意味。putは細部にこだわらず、とりあえず置くというニュアンスです。
・wish & hope
どちらも日本語では「〜であればいいと願う」と訳されまが、ニュアンスは違います。wishは主に、I
wish we could meet last night.「昨夜会えたらよかったのに」というように過去の出来事を振り返る時や、実現不可能なことを言う時に使います。hopeは、I
hope we will meet tomorrow.「明日会えるといいね」というように未来に起こりうることを表します。ただしカードのメッセージなどで、Best
wishes for the coming year.「よい一年になりますように」などと使われるwishは特別な用法です。
・finish & be over
この区別はノンネイティブには難しいですが、あえて言うなら、finishは、作業や過程などが終わる、意思によって終わらせることができるものという意味合いがあります。例えば、I
finished the marathon.「マラソンを完走した」などと使います。be over は時間の経過による終わりを表現します。The
moviewas over.「映画が終わった」などです。また、over のみを使うと「越えて」「以上」という意味になります。
・become & make
自分とは関係のない原因があってこうなったという時にのみ使うのが、becomeです。反対に自分の努力や才能、素質などによって「なれる」ときは、makeを使います。He
will make a professional baseball player.「彼は野球選手になれるだろう」に対し、The
table became old.「その机は古くなった」と言います。その他にgetも、My mother
got angry.「母が怒った」It's getting cold.「寒くなってきた」など、変化を表す便利な動詞ですが、その変化が上の二つに比べてとても早いといった点で異なります。
◆今月の英語の花道は、IIP企画・編集の英会話ムック『こう言えばよかった!言えそうで言えない日常英会話』から一部、抜粋しました。使える英会話の他、インターンの体験談、インタビュー等を収録。興味のある方は、広報部までお問い合わせ下さい。
インターンシップ・プログラムス 広報部
TEL:03-3812-2727 / FAX:03-3818-2344
E-mail:info2@internship.or.jp
|