★OB、OGからのアドバイス
■生活編
・カルチャープログラムの場合、ホストと一日中、一緒に過ごすことが多いです。一緒に生活していればお互いに疲れていたり、時には機嫌が悪いときもあるかもしれません。そんな時も深く考えすぎず、気楽に付き合った方がうまくいく気がします。休みの日はホストから離れ、一人で出掛けるのも気分転換になります。
・私はホストファミリーを始め、周りの人の優しさに支えられ、やってこれたと思います。言葉はとても重要ですが、話せなくても心は通じることも実感しました。まずは自分が心を開くことが大切ではないでしょうか。
・日本とは何もかも違うことばかりです。初めはいちいち「何で!?」と思っていましたが、違って当たり前なんですよね。違いは間違いではないということです。わからないことがあれば必ず聞いてみる。他人の意見も素直に聞くこと。そして何となく日々の仕事をこなすのではなく、仕事を通して感じたことを自分の意見としてストックし、機を見て、その意見をきちんと言うこと。そこで初めて理解し合えるのですから。
・研修に出発する前に、日本を紹介できる資料を集め、一冊のファイルにまとめました。私の研修分野が家庭料理なので、日本の行事ごとに作られる料理やお菓子を作り、それを写真に撮って、その行事の解説を加えたページ、日本の物価を紹介するページ、和服を紹介するページ、日本の代表的な景色の写真など、自分なりに試行錯誤して作り上げました。以前、ホストの友達が来たときに、日本に来たことがないというので、このファイルを見てもらいました。同じ方が再び、別の友達と来たとき「この間の日本紹介ファイルを彼女にも見せてほしい」と言って、とても丁寧に各ページを見てくれました。とても嬉しく、このファイルを作った数ヶ月の苦労が一気に消えました。
■研修編
・国際交流
現地の日米協会から、生け花もしくはフラワーアレンジメントの経験があるか、と訊かれました。あるイベントで生け花の先生の補助が出来る人を捜していたそうです。私は約半年ほど習っていたので手伝うことになりました。こちらに来たら些細なことでも役立つことが多いです。日本にいる間に色々と身につけておくことの重要性を改めて感じました。
・料理
語学はもちろんですが、せめてCOOKINGで必要となる言葉、例えば器具の名称、素材の現地での呼び方、料理を作る時の動詞などは、しっかり覚えていた方がよいでしょう。わからないなりに作業ができます。
・フラワーアレンジメント
花の名前を覚えるのは大変!日本にいる時から勉強しておくことをお勧めします。また日本の「生け花」のデモンストレーションを頼まれたりもしました。型だけでも出来ておいた方がいいかもしれません。
・フラワーアレンジメント
日本の花店と比べると、花の事情やお店の内装の趣味など考え方の違いがだいぶあるので、慣れるのに時間がかかりました。良い面を取り込んで問題点を改善するよう努めました。
・ガーデニング
まず、出来るだけ一年を通してのガーデニングを見てきて欲しいと思います。よく「冬の間は何をするの?」とよく聞かれますが、11月頃から球根を植えたり、春に向けての苗を植えたり、やる事はたくさんあります。イギリスの冬は本当に何もなく、テレビから園芸番組が消えてしまいますが、その冬があるからこそ、春から夏にかけて人々があれだけ花に熱中するんだという事がわかります。また実際には地味な作業も含まれますが、草むしりをしながらも花壇の状況を把握し、落ち葉掃きをしながら冬芽を観察する。そんなふうに広くたくさんの作業を見てきて下さい。
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