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Intern Report
2009/3


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◆挨拶と自己紹介が圧倒的人気
New Zealand/スクールインターン/Ms. T.U. ( 08/10〜09/07 )

新学期がはじまりました。

日本語授業も心機一転。学期初めに、クラス担任の先生方にアンケートをとって何を主に
教えてもらいたいのかを選択してもらいました。

結果は、日本文化もいいけど、挨拶と自己紹介が圧倒的人気。

先週は手袋人形で、挨拶を紹介しました。アクティビティとしては、どれだけ多くのクラ
スの子たちと挨拶が交わせるかを競争させました。挨拶は本来競争してするものじゃない
けれど、単調な繰り返し練習では、目がとろんとしてしまいがち。

蜂の巣をつついた騒ぎでお辞儀して「こんばんは、まるまるさん」とやりとりしながら、
相手の名前を自分のプリントにせっせと書く4年生たち。かわいいです。



◆かわいい生徒たちに出会えて幸せやなー
USA/国際教育実習プログラム/飯野 茉尋 さん ( 08/09〜09/07 )

学校の私のデスクの前の壁に、生徒からもらった絵や手紙や折り紙を貼ってみました。

そしたら、殺風景だった茶色の壁が、いろとりどりの素敵なかべになりました。見ている
だけで、うれしくて顔がにやけます。私は、「しあわせのかべ」と呼んでいます。

こっちに来て5ヶ月。あと学校に行くのは3ヶ月しかありません。終わる日のことを思う
と、泣きそうになります。早いですが・・・笑

「また来年も教えてくれるんだよね」って言ってくれたり、毎日ランチに誘ってくれたり、
会うたびにハグしてくれたり・・・

かわいい生徒たちに出会えて幸せやなーってよく思うこのごろです。



◆新聞がバラバラ
USA/スクールインターン/Ms. H.K. ( 08/09〜09/06 )

日本の新聞とアメリカの新聞をグループごとに渡して違いを発見してもらう授業をやった
時、最初に注意をしたにもかかわらず、新聞がバラバラになってしまった。

他の学年でも使いたかったので、その後順番に並べ替えて中心をホッチキスで留める事に
した。最初からそうしておけばよかったけど、まさかこんなにバラバラになるとは思わな
かった。もし小学生向けに新聞を使うとしたら、ホチキス留めしておくといいと思う。

折り紙をする時、始めの内は固定観念から○○は○色、××は×色と、色を決めて渡して
いたら色が足りないので、ちょっと外れた色も強制的に手渡していたけど、自分で好きな
色を選ばせるようにしたら、自分の固定観念から外れた色を選ぶ子が結構いて驚いた。自
分の思っていた色を選ぶ子はもちろんたくさんいたけど、そうじゃない子もいたので、自
由に選ばせるのは良いかもしれない。ただ、残る色が決まってくる場合もあるので、各色
の数を少な目にしておくとうまくばらけてくれる。

柄物を選ぶ子も結構いるけど、折り目が見難いので、自分で折れなくなってしまう子もい
た。初心者は柄物を避けた方がいいかもしれない。



◆人生で一番もてた日
Finland/EU/スクールインターン/Ms. M.I. ( 08/04〜09/04 )

先週、学校ではJapani Viikkoといって、日本をテーマにし活動をするという一週間がか
りのイベントがありました。

各学年1日ずつ、各人がワークショップに参加し、日本文化を体験する日もあり、私は
Tea Ceremonyを担当しました。

日本茶のテイスティング、茶道の作法、茶の湯の心など色々交えて2時間半ずつ午前と午
後。疲れ果てましたが、生徒達も興味をもって、慣れない英語でのワークショップにもつ
いてきてくれ、やりがいのある仕事でした。

他には、映画、まんが、日本語の文字、剣道、柔道、音楽、料理、折り紙、日本の技術
(主に自動車関係)のワークショップを準備しました。また、ワークショップ以外でも、
国語では短歌をフィンランド語訳されたものを鑑賞したりと、普段の授業も日本がらみに
している先生もいらっしゃって、楽しそうでした。今は、色々なワークショップの作品が
学校の壁を賑わわせています。

また、週末のバレンタインデーには、全校生徒で楽しむ日本文化祭のようなイベントを行
いました。民族楽器のカンテレで”さくら”の演奏のほか、太鼓を使って日本の祭りを表
現したり、J-Rock、音楽だけでも4種類。

ダンスはパラパラで2グループ、劇はポケモン、たまごっち、あかずきん(日本語版)、
忍者、日本人観光客パロディをテーマにした劇、相撲、柔道、剣道パフォーマンス、私の
ショートインタビューといった具合で1時間超の内容がぎっしりつまった見ごたえのある
ショーになりました。

休憩時間には、バレンタインデーだったので、ハートのカードに友達のサインを集めてい
る生徒達からサインとハグ攻めにあいました。行列ができて、ちょっとしたセレブ気分を
味わわせていただきました(笑)人生で一番もてた日です。

これだけのものを作り上げるのに、各担当の先生方、外部の助っ人、もちろん生徒も実に
たくさんの人手がかかっているのを分かっていただけに、無事終了し、本当にホッとして
います。

幸いにも、多くの方に素晴らしいショーだったね!とたくさん言って頂き嬉しい限りです。
そして、なによりも誰もが新しい日本を発見し、楽しんだという結果に満足しています。



◆いろいろとサポートしてくださる先生方に囲まれて私は本当に幸せ
USA/海外教育交換プログラム/Ms. M.K. ( 08/04〜09/03 )

帰国まであと一か月となりました。

残り少ない授業の準備、お世話になった方への贈り物の作成、荷物の処理、アメリカの学
校についてのレポート作りなどに追われてあわただしく過ごしています。併せて、「一年
もあるからいつでも大丈夫、…と思っていたらあと一カ月しかないわねっ!!」と焦った
先生方からお誘いをいただき、食事に行ったりお泊りに行ったりしているので本当に忙し
い毎日です。

この時期は紹介したい日本文化が盛りだくさんなのでうれしいです。お正月は写真を見せ
たあと、福笑いや数字でカルタ(特別ひらがなは教えてないので)をしました。

福笑いは見本を見せるとくすくすと笑いが起こり、完成に近づくにつれてその笑いも大き
くなってきて、子どもたちの反応がとてもかわいかったです。

節分は昔話をして日本の「オニ」がどんなものであるのかというイメージを持ってもらい、
写真で豆まきの様子を紹介しました。そのあと歳の数だけ豆を食べることを体験してもら
ったのですが、その活動をお箸の練習と兼ねて行いたかったのであえて豆を探すことはせ
ず、代わりにどこででも手に入るマシュマロを使用しました。

その理由を嘘も方便で「ということで今日は豆をみんなに食べてもらいたかったんだけど、
ここは日本じゃないから手に入れるのが難しくて…」といった感じで伝え、もったいぶっ
て代わりにマシュマロを使うことを言うと(子どもたちはマシュマロが大好きなので)
「YOU ARE ROCK!!!!」とかなり喜ばれました。

そして驚いたことにその理由を聞いていたあるクラスの先生が、その日の放課後わざわざ
アジアンマーケットへ行って豆を手に入れてきてくれたのです。日本の節分シーズンに出
回るようなものは売っていなかったらしく、大豆を購入し、食べられるように調理して持
ってきてくれました。

私の授業をより豊かにしようと、子どもたちの経験をより広げようと、いろいろとサポー
トしてくださる先生方に囲まれて私は本当に幸せです。残り少ないこちらでの生活を、今
まで以上に大切にして過ごしていきたいです。



◆バレンタインデーはビッグイベント
Canada/スクールインターン/Ms. N.K. ( 08/10〜09/07 )

私は今カナダのアルバータ州にあるCold Lakeというところでインターン中です。

1日の半分くらい日本に関する授業を受け持っていて、残りの半分は翌日の準備をしたり、
子供たちの授業に参加したりしています。私が通ってる小学校は幼稚園(kindergarten)
〜4年生までで、同じ内容の授業をするにしても、子供たちのレベル(年齢)にあわせて
授業の進め方を変えないといけないのが思っていた以上に大変です。

最近は、パワーポイントやスクリーンを使って日本についての写真を紹介しながら、”北
海道””本州””四国””九州”などの名前やその土地の特徴を勉強してます。私が通っ
ている学校は幼稚園のクラスを除いて、ほとんどのクラスにスマートボードというスク
リーンが設置されているので、とても便利です。

一通り、日本の地理、気候、自然環境について知ってもらったあと、日本地図と絵ハガキ
や写真を使って、どの写真がどの地域に当たるかをあてるゲームを考えています。
まだ行っていないのでなんとも言えませんが・・・。

2月3日には鬼のお面を作って、節分を紹介しました。年の数だけ豆を食べるという点に
子供たちはとても興味を持っていました。そして、日本のバレンタインとホワイトデーに
ついても紹介しました。カナダの子供たちにとってバレンタインデーはビッグイベントで
どのクラスもカードを交換したり、お菓子やゲームを持ち寄って盛大なパーティーを行っ
ていました。



◆毎回子供たちは意外なほど好反応
United Kingdom/国際教育体験プログラム/松本 悠希 さん ( 08/10〜09/04 )

インターン生活も早いもので1ヶ月半経とうとしています。学校生活にも授業にも慣れて
最近は少し余裕が出てきました。

昨日はJapanese clubで節分の授業をしました。

みんなで鬼のお面を作って豆まき。節分だし、豆まきをしよう!と、ルンルンしていたも
のの、いざ授業案を考えはじめ子どもたちの様子を想像してみると・・・半分が鬼のお面
をかぶって鬼役、半分が鬼は外〜と言いながら鬼に豆を投げる。しかし、豆まきはゲーム
ではない。言ってみれば鬼に向かってただ豆を投げるだけ。鬼に当たったら10ポイント!
などという仕組みもない。ただ鬼に豆を投げるだけなんて・・・果たして盛り上がるのだ
ろうか?!と心配になってきてしました。

が、杞憂でした!子どもたちは「鬼は外福はうち」と言いながら、(実際投げるのに夢中
で言ってない子も結構いましたが。)豆まきをたのしんでくれているようでした。

年の数だけ豆を食べるんだよと言ったはいいものの、甘くもないし、さしておいしいもの
でもない。日本人の私でさえそう思うのに、まして外人であるこの子たちが食べるだろう
か?食べたとしても1つ2つかな。誰も年の数の分も食べないだろうと思いきや!大豆は
以外にも好評!

おかわりしに来る子どももいました笑(絶対年の数越えてる)ともあれ、豆まきは好評で
した。

私はいつも授業を考えていると、この授業おもしろいか?と心配になってくるのですが、
毎回子供たちは意外なほど好反応を見せてくれます。日本人の私からするとおもしろいか
心配になるようなことでも、こっちの子どもたちからすれば、異文化。全てが新鮮。だか
らきっと楽しんでくれるのかなあと。

初めはどうしよう・・・と悩んでいた授業も残すところ各授業4回ずつ。あと4回しかな
い授業で何を教えようか。なるべくたくさんのことを伝えられるように頑張りたいと思い
ます!



◆期待以上に得たものが大きかった。出会った人の数は1千を超えます
Finland/EU/国際教育実習プログラム/千葉 清香 さん ( 08/02〜09/01 )

ついに帰国まで3日となりました。しかし未だに日本に帰るのだという実感がありません。

今も隣で遊んでいるホストブラザーの顔を、3日後には見られなくなるのかと思うと、何
とも不思議な気持ちです。学校の先生方も、冗談か本気か、子どもたちに「サヤカはちょ
っとの間日本に行くんだよ」と話をしたため、子どもたちは「で、いつフィンランドに帰
って来るの??」「次はいつうちの学校に来るの??」と大真面目で質問してきます。

思い返してみれば、フィンランドに滞在した358日の間に、5自治体の14の小学校と
5のエシコウル(就学前教育学校でしょうか)を回り、出会った人の数は1千を超えます。
南のソメロと北のラヌアという2つの地を拠点に、ソメロに半年、ラヌアに半年、つまり
ホームステイ半年、一人暮らし半年。一年前に私が望んだものはすべて見ることができた、
手に入れることができた、そう断言できる自信があります。

そして、期待以上に得たものが大きかったというのが正直な感想です。

フィンランドの学校について、社会について、子どもたちについてはもちろん、フィンラ
ンド語、編み物、水泳、テレビゲーム(ホストブラザーに散々付き合わされました)、ス
ケート、アイスホッケー(こちらもホストブラザーから)、クロスカントリースキー、ギ
ター、本当の家族のような2つのホストファミリー、特に、反抗期ながらもいつも気をつ
かって仲良くしてくれた中学生のホストブラザー3人、そして様々な価値観、生き方、目
に見えないたくさんの優しさ。

フィンランドの人たちとの別れは想像以上にとても辛いのですが、一方で、きっとこの一
年の経験や思い出が、この先の私をも支えてくれるのだろうと思うと何だか勇気が湧いて
きます。

そう信じて、3日後、日本に帰ろうかと思います。



◆光と寒さの関係で太陽が3つ空に昇っているように見える
Canada/ワーク&カルチャーインターン/青塚 圭一 さん ( 08/05〜09/05 )

カナダの冬というと真っ先に“寒い”というイメージを抱く方が多いのではないでしょう
か?そして、ご多分にもれず、カナダの冬は寒いです。気温もマイナス20℃を下まわる日
も多く、周囲は雪、路面は凍結してツルツル滑るようになっています。

僕自身もカナダに来た当初は厳しい冬をどうやって過ごすのかという疑問があり、秋頃か
ら周囲の人に冬の過ごし方やコートや手袋はどのようなものがいいのかなどと聞いていま
した。

しかし、冬になってみるとカナダの寒さは日本の寒さとは大きく違いました。まずは湿度
が極めて低く、雪も風が吹けば飛んでしまうほどの粉雪。なので、雪の日に外に出てもび
しょぬれになることもありません。そして、不思議なことにその乾燥気候のおかげで実際
の気温ほど寒くは感じません。ただ、一番の問題は風です。正直なところ、気温がマイナ
ス20℃、25℃になろうとも風が吹かなければどうってことありません。しかし、風が強ま
ると体感温度でマイナス30℃、40℃ということになり強風の日は外にいるのは厳しく、指
先や鼻の頭、そしてまぶたまでがジンジンとしてきます。

テレビやラジオの天気予報では実際の気温に加え、風による体感温度の寒さ(Wind Chill)
を一緒に伝えていると言う点は何気にカルチャーショックを受けました。

とは言え、雪に彩られたカナダはなんともいえない美しさがあります。特に昇ってくる太
陽の光に反射する雪景色や、キラキラと光ながら舞う雪は毎日でも見飽きることはありま
せん。更に、先日は光と寒さの関係で太陽が3つ空に昇っているように見える現象を見る
ことができ、寒いながらも立ち止まり、しばらく空を見上げていました。

それでも最近は徐々に寒さが和らぎつつあり、冬の終わりも近いことと季節のあることの
素晴らしさを感じます。もっと暖かくなって過ごし易くなることを待ち望むのはもちろん
ですが、それと同時にこの美しい冬景色が見られなくなることへの寂しさもあります。

そして、それは研修期間も徐々に残り少なくなっているという現実も伝えているようでも
あり、研修内容やカナダでの生活に馴染みを感じれば感じるほど、時間がもっとゆっくり
流れればいいのにと思ってしまいます。



◆非常に充実した毎日、日々新しいことにチャレンジ
USA/ワーク&カルチャーインターン/Ms. S.K. ( 08/09〜09/09 )

新しい年が始まり、まずは、「NEW YEAR RECEPTION」日本でいう新年
会が1月にありました。

今年は、ワシントンプレイス(GOVENOR宅)でありました。もちろん、GOVEN
ORのリンダ・リングルさんにもご出席していただき、お言葉も頂戴しました。リンダ・
リングルさんは、すごく素敵な方で、スピーチもすごく楽しかったです。

あと、鏡割り・乾杯・獅子舞を行事として行いました。

このような機会がないと、リンダGOVONORにも会うことはできないし、素晴らしい
新年会になりました。あとは、2月にWIZARD・COMPETITION(アメリカ
版高校生クイズ)が2月14日にあるので、その準備で忙しいです。

APCC(アジア太平洋会議)の8人の選出も1月にありました。書類選考・インタビ
ュー・ワークショップを通じて、1次の応募は何人だったか、私はわかりませんが、イン
タビューには24人が志願者として来ました。そのうち女の子4人・男の子4人の計8人
を選びました、7月に日本に2週間送ります。その手伝いもアシスタントとしてし始めま
した。

いろいろと忙しいですが、非常に充実した毎日、日々新しいことにチャレンジしています。



◆画廊の方やアーティストの方に直接お目にかかることは、本当に貴重な体験
Germany/EU/ワーク&カルチャーインターン/Ms. K.Y. ( 08/03〜09/03 )

今月から、はじめに研修をしていたミュンヘンのHau der Kunst でまたお世話になること
になりました。2月、3月は展覧会の入れ替えが続くので、大忙しです。

まずミュンヘンに来て取り掛かったのは「Eggleston」の写真の展示です。約180点の作品
があるのですが、学芸員や修復家の方と一緒に作品の配置を行いました。この展覧会を共
催しているニューヨークの学芸員の方も一人来られたのですが、やはりニューヨークの美
術館とHaus der Kunstの部屋の建築構造が異なるので、展覧会のコンセプトを崩さずに、
作品をいかにうまく空間に収めるか、頭を悩ませました。周りの人に、展示する写真を壁
に掛けるか丁寧に教えてもらいながら、着々と準備作業が進んでいます。

その準備作業と同時並行で、今月末にある別の展覧会の解体作業の準備も進めています。
何度も、収蔵庫と展示室を行ったり来たりしながら、私たちが今所蔵先から預かっている
作品をチェックしたり、作品が到着した時に作ったPacking Report(作品がどのように運
ばれ、梱包されているかを記録したもの)を参考にしながら、展示されなかった作品を梱
包したりしています。今の解体作業の流れを見ていると、準備作業と逆の流れを追ってい
るのがよく分かります。

私が携わったこの展覧会ですが、準備の途中でニュルンベルクに移ったので、その後に来
た作品が私の頭の中にまだ入っていないので、周りの人の話していることについて行くの
が大変になる時もありますが、任された仕事をこなしていくのと同時に、ゆっくりではあ
りますが、自然とまた展覧会の全体像が理解できるようになっていくのを感じます。

この展覧会の所蔵先の多くはミュンヘンにあるので、それぞれの作品の梱包が終わると、
自分たちで所蔵先に作品を返却します。

このように、画廊の方やアーティストの方に直接お目にかかることができるのは、本当に
貴重な体験だと実感します。



◆日本の昔話にはそこかしこに鬼が登場
USA/海外教育交換プログラム/Ms. N.K. ( 08/04〜09/03 )

年が明けて、研修の時間が残り少ないことを改めて先生方に話したところ、たくさんのク
ラスから時間をもらうことができました。1月は学校の掲示板をお正月特集にし、私宛に
届いた年賀状なども紹介しました。そして、クラスでは年賀状作りを体験してもらいまし
た。
また、英語で「かさこじぞう」の話をしたところ、ほとんどイラストもないのに、楽しん
でもらうことができました。

2月に入ってからは、節分の紹介をしました。炒り豆を見つけられなかったので、新聞紙
を小さくちぎって丸めて豆のかわりにし、子どもたちが作った鬼のお面に向かって投げま
した。後から考えると落花生なら手に入ったと思いました。2月は一寸法師やこぶとりじ
いさんの話を読み、日本の昔話にはそこかしこに鬼が登場することを知ってもらいました。

また、高学年のクラスでは、茶道の薄茶点前をみてもらい、その後、少しずつですがお茶
も飲んでもらいました。口に入れたとたんすごい表情になった子どももいましたが、一連
の動きを真剣に見ていました。日本からもってきていた落雁が高学年に配っただけで終わ
ってしまったので、今は中学年に何をお菓子として出すか考え中です。

あと6週間しかないのが信じられないですが、少しでも多くの日本文化紹介をしていきた
いと思います。



◆アメリカで遠足に参加
USA/国際教育体験プログラム/近江 竜也 さん ( 08/04〜09/04 )

最近、夜に週2回家の近くの英語の語学学校に行き始めました。

予想していた通りでしたが、自分以外は全員メキシコ人です。でも、自分だけが日本人と
言うことで、興味を持ってもらえたみたいで、色々話しかけてもらえます。

休み時間になるとみんなスペイン語を話すのでさっぱり分からないですが、この際なので、
スペイン語も勉強しようかなと思って、隣に座った人に「〜はスペイン語で何て言う
の?」と英語で聞いたりして、『こんにちは』や『ありがとう』などの簡単なスペイン語
の挨拶を教えてもらいました。

そうすると、相手の人も逆に「日本語で何て言うの?」と聞いてくるので、今度は日本語
を教えています。最近は、学校に行くとみんなが「こんにちは」と言ってくれるようにな
りとても嬉しいです。

アメリカに住んでいながら、30人のメキシコ人の中に自分一人だけが日本人として入り、
スペイン語を教えてもらい、日本語を教えるなんてかなり貴重な経験かなと思います。

また、学校では遠足があり、一緒に参加させてもらいました。アメリカの高校でも日本と
同じように遠足があるんだなと思いました。

学校の近くにオレゴン州の観光名所・ロッククライミングで有名で、世界中のロッククラ
イマーが集まると言う『スミスロック』にハイキングに行きました。

山頂からの眺めはとても綺麗で最高でした。普段全く話したことのない日本語以外の生徒
とも話す機会があり、アメリカで遠足に参加できるなんて貴重な経験ができました。



◆ポップアップカード
United Kingdom/海外教育交換プログラム/Ms. N.A. ( 08/04〜09/04 )

現地の人から予期せぬプレゼントをもらったり、ディナーをごちそうになった時などに、
お礼をどうしたらよいかとホストファミリーに相談したところ、手紙やカードを送るとい
いというアドバイスされました。

日ごろから感じていた事ですが、イギリスではカードを送りあう習慣がとても根強く、何
かプレゼントをいただく時は、必ずカードを添えられています。もしよいプレゼントが見
つからない場合でも、カードを送ると、とても喜んでくれます。

手紙のように長い文章を書くのではなく、一言「Thank you for the lovely presents!」
のように書けば十分なので、とても気軽に出せるのでいい習慣だなあ、と思います。
イギリスではどこでも、状況に合わせたカードが売られていますが、やはり喜ばれるのが、
手作りのカードです。

もともと手作りが好きなので、「ポップアップカード(飛び出すカード)」をつくりまし
た。※つくり方はインターネットで検索しました。
http://www15.ocn.ne.jp/~r-piece/try/try_top.html

折り紙のサンタクロースやクリスマスツリーが飛び出す仕組みのカードをつくり、あるク
ラスにプレゼントしたところ、とても感激してくれて、その後子どもたちから尊敬の目で
見られるようになりました。飛び出すものを色々変えれば、大人でもとても喜んでもらえ
ます。

他のアイデアとしては、毛筆で漢字(感謝、寿、喜などいい言葉)を描き、読み方と意味
を英語で添えたカードも好評です。漢字はとても興味深いようで、それだけで話の話題に
もなるのでここぞとばかりにつくっています。筆ペンを持って行くことをお勧めします。



◆アイスホッケーのチームに加入
USA/海外教育交換プログラム/Ms. M.K. ( 08/04〜09/03 )

こちらに来て,アイスホッケーのチームに加入しました。

シーズンに入ってからというもの,毎週末には必ず練習,試合,遠征(片道5時間のドラ
イブは当たり前)があり,平日の勤務以上に充実した時間を過ごしています。

何より女性で,しかも日本人,というよりアジア人がプレーしているのが珍しいらしく,
たくさんの人に応援してもらっています。そんな中,先日某全米ネットのニュースチャン
ネルからインタビューを受けました。チームに対しての取材だったのですが,53歳で現役
のプレーヤーや親子で同じチームでプレーしている2人へのインタビューに加え,海外か
らやってきたプレーヤーとしてのインタビューです。

内容は,私に対しては「何年くらいやってるの?」とか「日本でもホッケーはできる
の?」というような,簡単なものでしたが,一緒にインタビューを受けたキャプテンが
「彼女(私)が来てチームが変わったことってある?」という質問に,「日本語で数を数
えられるようになった」と全くホッケーと関係ないことを答えていたのが印象的でした。

シーズン終了間際に数試合を残して帰国しなければならないのが心残りですが,チームメ
イトは「夏休みに絶対戻ってきてよ!試合出られるようにしておくから!」と嬉しい言葉
をかけてくれます。日本で待っていてくれる地元のチームメイトも大切な仲間ですが,こ
こアメリカでまた,素晴らしい仲間にめぐり会えたことに感謝して止みません。「スポー
ツは国境を越える」という言葉が心に響いています。



◆スペインでは小学校でも成績次第で落第することが普通
Spain/EU/スクールインターン/Ms. Y.K. ( 08/09〜09/09 )

書き初めをしました。

今年の目標を年初に書くことを説明して、それぞれに今年の目標を聞きました。幸せにと
か、日本語をがんばる、とかほほえましい目標があるなか、驚いたのは大半の子供(とい
っても生徒は8人のみですが)は小学生にも関わらず「進級」と答えました。スペインで
は小学校でも成績次第で落第することが普通なんだそうです。

それぞれの目標を漢字2字の熟語に訳し、書き順を番号で振った紙で練習させました。
漢字での習字は初めてでしたが、漢字それぞれに意味があるということも理解してくれま
した。なんど言っても書き順は守ってくれませんが、それぞれの手法でアートな書き初め
が仕上がりました。

学校にあった深緑色の画用紙を切り、それに完成した書き初めを貼って持ち帰らせました。
どの子も自分の作品に満足していたようです。

4ヶ月もすぎると、最初の頃より授業を心配することも少なくなりました。以前は憂鬱で
しかたなかったですが、このごろは楽しみとはいきませんが、終わった後清々しい気持ち
になれるようになりました。



◆大雪で学校が次々と休校に
United Kingdom/国際教育実習プログラム/Ms. K.H. ( 08/07〜09/02 )

今週の初めに、イギリスの東部を中心に大雪が降りました。

様々な交通機関が不通になり、学校も次々と休校に。私の研修校も、月曜日と火曜日の2
日間がお休みになりました。

しかし、1日目はまだ「天候が悪いため」という理由でお休みになるのは分かったのです
が、2日目はほぼ雪も溶けており、道路状態もよく、青空で良いお天気でした。研修先の
先生をされているホストマザーのお話でも、「昨日お休みになるのは分かるけど、今日も
お休みなのはどうしてか、さっぱり分からないわ」とのこと。

彼女はまた「あまり簡単に学校をお休みにしてばかりいると、生徒にも『学校はちょっと
の天候の崩れですぐお休みになる』という認識を持たせてしまうから、良くないと思うけ
ど…」とも言っていました。どういった理由でお休みの判断が下されたのかは分かりませ
んが、確かにそうだと思いました。

もっと北の地域では、積雪が30cm〜40cmでも休校にしない学校もあるのに、不思議で仕方
がありませんでした。でも、この「学校を休校にする」際の基準を、法律として定めるよ
う検討しているらしいとのこと。

子どもたちにとっては嬉しいお休みなのかも知れませんが、理由が良く分からないまま休
校にしてしまう事に関しては、私も「どうなのかな」と思ってしまった週末明けでした。



◆警報で学校が休みになることが多い
USA/国際教育実習プログラム/神野 愛 さん ( 08/11〜09/04 )

最近は、この時期とオハイオという土地のせいもあって警報で学校が休みになることが多
いです。

そんなときに教材作りなど、日本で用意して行ったものだけでなく、こちらで思いついた
ものをドンドン形にして行ってます。

この間、美術の先生から、墨絵をやってみたいんだけど!という提案を頂いたので、書道
用に持って行っていた筆と、自分用に持ってきていた筆ペンを使って、和紙(日本から持
って行きました)に絵を描かせました。

生徒達は絵を描くのがとても好きで、時間が足りないと言う子もいました。鉛筆やマー
カーとは違った感覚を楽しんで、また苦戦してやっていました。

もう半分終わってしまったんだと少し淋しくなりながら、残りの時間を大事にしていきた
いなと思います。



◆この一年の経験は一冊の本が書けそうなくらい
USA/スクールインターン/Ms. M.S. ( 08/02〜09/02 )

昨日ついに最後の日本語の授業を終えました。あっという間の一年でした。

このプログラムに参加し、英語のみならずさまざまなことを学びました。私はカリフォル
ニア内で大きく分けて三つの地域で日本語を教えました。

山の中の小さな学校・町の裕福な家庭の多い地域の学校・移民などの多い貧困地域の学校。
それぞれ全く違った文化でした。アメリカという国は歴史は浅いですが奥の深い国です。
たった一年の間に多くの経験ができ視野が広がったように思います。

子どもたちもすっかりこちらの生活になじみ、楽しく毎日を送っています。彼らも多くの
経験をし多くのことを学び成長しました。彼らの顔は1年前とは全く違います。

この一年の経験は一冊の本が書けそうなくらいです。



◆この6か月での変化は友人の目に大きく映った
United Kingdom/スクールインターン(LAP)/Ms. S.I. ( 08/07〜09/07 )

年末年始の休暇を利用して、スペイン旅行から帰ってきた1月4日に、夫から義母の危篤
の連絡をもらい、6日に帰国便を手配した直後5日に義母が亡くなりました。
通夜葬儀に参列するために1週間ほど帰国しましたが、その時、ホストファミリーやホス
トスクールの先生方からいただいた慰めやお見舞いにはとても心を打たれました。

また、ホストファーザーのジェフさんは、仕事に出かける前に、私を車でヒースロー空港
まで送ってくれました。私の住むコベントリーからヒースローまでは、電車と地下鉄を利
用すれば2時間半ほどかかりますが、車で送っていただいたおかげで、1時間半ほどで空
港に到着しました。私の負担を少しでも減らそうと、心を砕いて下さったのです。

先生方からもお見舞いのカードをいただいたり、校長先生にもお休みのご挨拶に伺った際
に、暖かい言葉をいただきました。「家族のことは、一番大切なことですから、どうぞご
主人のそばにいてあげて下さいね。」大変な時だったからこそ、人々の優しさが心に沁み
ました。

結局日本には1週間滞在し、夫の忌引き明けとともに私も再渡英の途に着きました。1年
間のインターン期間中は、決して帰国しないつもりで来ていましたが、今回の一時帰国で
気づいたことが本当にたくさんありました。いろいろな意味で、一時帰国してよかったと
今は思っています。

一番強く感じたのは、家族の死というものに関するイギリスの人たちと日本の親族や家族
の考え方や態度の違いでした。

帰国を伝えた時、多くの方たちが「とても辛い帰国になったわね。私たちはあなたのこと
を思っていますよ。そして祈っていますよ。ご主人はさぞかしお辛いでしょうから、どう
か近くにいてあげてね。」と言葉をかけ、ハグしてくれました。私も涙をポロポロこぼし
ながら、皆さんにごあいさつし、ハグしあって帰ってきたのでした。

ところが日本に帰ってみると、義母の年齢が85歳だったことや、10月末から意識が戻
らずずっと入院して寝たきりだったこともあって、みんな「大往生だった。苦しまずに逝
けて良かった。」といい交わしているし、ほっとしているような空気がありました。

夫も取り乱すこともなく、葬儀全般を執り行うためにてきぱきと動いていました。49日
間は魂が家の中に残っているので、あの世に行くために7日ごとに峠を越える魂のために、
法要を営むということも知りました。初七日とか49日の法要はそういう意味だったので
す。人が亡くなっても、とても近くにその存在を感じているのが日本の死生観なのかと、
イギリスの人たちとの違いを思いました。

彼らは「どんなに別れがつらいでしょう。」と死を永遠の別れととらえていたように思い
ます。そしてもちろん、ハグもなければ、亡くなった人や残った人に対する思いを言葉に
することもありません。

最初それがとても物足りなく、少し冷たいほどに感じられました。でも自分がイギリスに
半年滞在して変化したからこそ、そう感じるようになったのだと、後から気が付きました。
自分の感情(悲しみも含めて)をオープンに表し、お互いに表現し合う。言葉にして思い
やりを示す。そうしたことにすっかりなじんでいた自分を発見したのでした。

もう一つは、母語である日本語の理解の深さを実感できたことです。変な話かもしれませ
んが、日本にいた時は当たり前すぎて気が付きませんでした。ところが成田に着いた途端
に、周りで話している言葉、アナウンス、流れている歌、眼の端に見えるポスターの文字、
電光掲示板の流れる表示の文字。それらが何の集中もしていないのに、瞬時に理解できる
のです。イギリスで暮らしていても、人と話していても、テレビを見ていても、何かの広
告を見ても、書いてある文字を見ても、一生懸命集中してみたり聞いたりしない限り、内
容は入ってきません。

聞き流してもわかるとか、他の話をしていても、後ろで流れているテレビの内容で思わず
笑うなんていう芸当は、決してできませんでした。ホストファミリーや先生方、子どもた
ちがそういう風に英語がわかるのを、とても遠い現実のように思って悲しんだりしていま
したが、私が母語である日本語をわかるレベルは、彼らの英語と一緒だったのです。

母語の理解のレベルと外国語を学ぶ自分を比較することの無益さに気づいたこと。それは
今回の一時帰国の何よりの収穫でした。おかげで、自分の能力のなさを嘆く気持ちが静ま
り、できなくて当たり前と逆に腹が据わった気がします。わからないことを恥じているよ
りも、すぐに分からないと伝えて聞くことができるようになりました。自信があるときの
方が、わからないとはっきり言えるのです

これも大きな発見でした。

残る6か月。日本の友人から「今あなたが思っているよりもずっとたくさんのことができ
るし、変化があると思うよ。」と言われ、とてもうれしくなりました。それほど、この6
か月での変化は友人の目に大きく映ったのだそうです。私も楽しみに残りの期間を過ごそ
うと思っています。


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