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体験談

イギリス  「人の役に立つこと」

★ ランゲージ&プラクティス 加藤直さん ☆


私は今、Wolverhampton Girls High Schoolで、日本語のアシスタントをして
います。この学校はイギリスでもトップクラスに入る、優秀なグラマースクー
ルです。この学校では、特に言語に力を入れていて、日本語も本格的に教えて
います。年に十数人ほどAレベルのテストを受けています。そのため日本語を
少し話せる生徒が何人かいます。この度、ロンドンで行われたスピーチコンテ
ストで、我が校の生徒、Emma Goring が、キーステージ3で優勝しました!彼
女のスピーチの題は、「私の夢」で、内容は彼女が、ある晩見た宇宙飛行士の
夢についてでした。想像力豊かでとても楽しいお話でした。

私は週に2回、ランチタイムに彼女のスピーチのお手伝いをしました。英語が
母国語の人々にとって、日本人らしく日本語を発音することは大変難しいよう
でしたが、彼女は熱心な生徒で、一緒に練習をするたび彼女の日本語は良く
なっていきました。スピーチコンテストは、6月26日の土曜日にロンドンの
日本大使館で行われました。この学校で日本語を教えている先生が、彼女とそ
の他の生徒を引率し、私は Wolverhampton に留まりました。本番の前の日の
練習では、彼女は素晴らしいスピーチを披露しましたが、いくつかの単語は、
まだ英語らしい発音で、なかなか改善できなかったため少し不安でした。

月曜日の朝、私が学校に着いてすぐ、彼女が会いに来てくれました。彼女は嬉
しそうに言いました。

“Sue, I won the 1st prize!!”

彼女はお礼のプレゼントとカードをくれました。彼女はその中で、「あなたが
いなかったらきっと一番にはなれなかったでしょう。ありがとう。」と言って
くれました。私はその時期、なかなか新しいホストファミリーとの暮らしに慣
れず、学校でも生徒が試験をしていたため、何もすることがなく、私はここへ
来て、人の役に立つようなことをしているのだろうか、と少し落ち込んでいた
ところでした。しかし、彼女の言葉によって自信を取り戻すことが出来ました。

私はもうすぐこのコースを終え、日本に帰ります。日本に帰る前に人の役に立
てたこと、素晴らしい思い出が出来たことを大変嬉しく思います。彼女のカー
ドはかけがえのない宝物です。