インターンシップ活動を経て
稲葉 朋恵さん
フランス
物心ついた頃からフランスに憧れていた私は、資金が貯まり次第渡仏しようと考えていました。折角フランスに行くのなら、現地の生活も覗いてみたい、そして出来ることなら自分の好きなフランスの子供達と共に過ごしたいと考え、IIPに申し込みました。
 渡航前の語学力は、「何とか自分の意志を相手に伝えられる程度」。
ところが現地に入ると、語学学校では通じていた簡単なフレーズさえ通じず、最初の1ヶ月は自分から話しかける勇気もなくなるほどショックを受けました。特に、私の大好きな「レモンタルト」の発音がなかなか通じず、ケーキ屋さんで悪戦苦闘したことは今でも良く覚えています。
 私は念願叶って幼稚園と小学校が併設されている学校に派遣され、日本文化の紹介の他に音楽会のピアノ伴奏から遠足のカメラマンまで、幅広く活動させてもらいました。子供達からは「トモエー!」といつでもどこでも声をかけられ、ほっぺにチュッとされ放題でした。語学力が乏しかった分は、子供達の会話をよく聞いたり、一緒に遊ぶことでフォローしていきました。
 活動中に自分の意見を持つことの大切さを教えられ、そのことは今の私に大きな影響を与えています。3ヶ月という短い期間ではありましたが、あまりにも多くのことを体験し、考えることができました。