2005年(酉年)新年号 明けましておめでとうございます。
今年も HELLO INTERN を宜しくお願いいたします。
皆さん既にご存知の様に、インドネシアのスマトラ島沖で12月26日、マグニチュード8.9の地震が発生し、この地震による津波による犠牲者は1月4日の時点で15万人を超え、うち邦人の死者は23人となっています。IIPの参加者が1名タイに滞在中でしたが、幸いにも無事との連絡が入っています。
日本政府はこの被害に関する包括的支援策を次のように固め、小泉首相が1月6日にジャカルタで開かれる被災国支援緊急首脳会議で表明する予定です。
1.被災国や関係機関に対し5億ドルの無償資金を供与する
2.輸送、医療・防疫対策で自衛隊を含む国際緊急援助隊を派遣する
3.国際的な津波早期警戒システムを各国と協力して構築する
亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈りすると共に、行方不明の方々の安否が一刻も早く確認されることを願ってやみません。
◇CONTENTS◇
【1】特集記事 世界のお正月
【2】INTERN REPORT
【3】心にとどめておきたい名セリフ集
【4】大好きNIPPON!
【5】Mikkyのほくほくキッチンライフ
【6】編集後記
※今月の「音楽こらむ」「英語の花道」はお休みです。
◆IIPからのお知らせ
< http://www.clubiip.com/departure.html >
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【1】 特集記事 世界のお正月
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●アメリカ
New Yearホリデーは、パーティーを開いたり家でフットボールを見たり、皆それぞれに過ごします。暖かい南のリゾート地へ、毎年出掛ける人が多いようです。ハワイ(オアフ島)ではダウンタウンのあちこちにバンドが出て演奏したり、クラッカーなど鳴らしたりして夕方から大騒ぎ。海岸で打ち上げられる花火が良く見えるアラモアナショッピングセンターもお祭りの会場になっていて、沢山の人が集まってきます。
●フィリピン
フィリピンでは、新年は1年で最も盛大なイベントです。皆、興奮し、賑やかに新しい年の訪れを祝います。大晦日は教会に行き、今年1年の感謝と新しい1年の幸運を神に祈ります。また、どこの家庭も食事や花火などの準備で忙しく過ごし、自家製の麺類や、buko
saladなどのフィリピン伝統料理と12種類のフルーツを食べます。そしてお楽しみは、陽が沈むとすぐにやってきます。人々は通りに出て、踊って、食べて、飲んで、深夜の訪れを待ち、時計の針が12時を指した瞬間に沢山の花火が夜空を明るく照らします。元旦も教会のミサに出席したり、家族と共に過ごします。
●フランス
大晦日のレヴェイヨンと呼ばれる晩餐の後、クリスマスイブとは対照的に賑やかな雰囲気の中で新しい年を迎えます。ディナーには、オードブルとしてサーモン、牡蠣、エスカルゴ、そしてメインディッシュにはターキーをシャンパンと共にいただきます。フランスでは日本と同じようにお年玉(des
etrennes)を子供達に渡す習慣もあり、特におじいさん、おばあさんが孫に渡すことが多いようです。
●スイス
大晦日、若い人達はたいていHome Partyを開き、友達同士で1月1日の朝までシャンパンなどで飲み明かし、ゲームをしたり、おしゃべりをしながら、楽しく過ごします。彼らの親世代も、やはり友人、知人を招いてのHome
Partyで過ごします。クリスマスには代表的なお料理がありますが、お正月には特にありません。スイスではクリスマス前の12月23日頃から1月5日頃まで休暇を取るのが一般的で、家でのんびりする人、旅行に行く人と様々。旅行はカリブ海など暖かい地域や(旅行会社からお得なパック旅行が組まれる)スキー旅行、ドイツ、オーストリアなどへ出掛ける人が多いようです。
●スペイン
大晦日は家族揃って夕食をとります。メニューは地方や家庭にもよって異なりますが、ウナギの稚魚、鯛、子羊の肉、魚介類(エビ、牡蠣、蟹)などです。午前0時になると、全国各市庁舎の金が12回鳴ります。テレビでは首都マドリード、プエルタ・デル・ソルにある市庁舎とそこに集まった人々の模様が中継され、テレビの前の人達も、各市庁舎前に人達も、12回の鐘の音に合わせて葡萄の実を1粒ずつ食べ、シャンパンで新年を祝います。鐘の音は災厄を遠ざけ、葡萄は豊穣を意味します。その後、人々はBar(バル)に繰り出し、近所の人や友人達と顔を見合わせ、明け方まで飲み、踊り、喋ります。どこのBarも人でいっぱいです。一晩中飲み明かした元旦の朝食は
Churro(チューロ=細長い揚げ菓子)とChocolate(ホットチョコレート)を食べ、その後眠りにつきます。
●イタリア
大晦日、まずは夜8、9時頃からcenone(大晩餐)が始まります。前菜から始まり、第一の皿(スパゲッティ、ラザニア、リゾットなど)、第二の皿(肉、魚などのメイン料理と野菜)、付け合せ、フルーツ、これを3、4時間かけて食べます。そして夜中の12時にはパネットーネ(伝統的なイタリアのクリスマス菓子で、甘いパンの中にドライフルーツなどが入っている)とシャンパンをいただきます。元旦の特別な料理と言えば、「レンズ豆と豚足の煮込み」レンズ豆はその形からお金の象徴とされているので、その年1年お金に不自由しないようにとの願いからです。その後はダンスをしたり、花火を打ち上げたりもします。元旦の朝6時頃までこのcenoneが続くので、その後は皆、お昼過ぎまで寝ていて特別なことはしません。ただ昼の12時頃になるとバチカンで、世界中の言葉で新年を祝う挨拶がされ、(何百という言語で挨拶をするので世界の80%位の人々は理解できるでしょう)また教会ではミサが開かれます。31日の夜中に家の窓から古くなった物、いらない物を投げ捨てるという昔からのイタリアの習慣は今では南部の街に少し残るくらいです。(ビン、コップ、家具など、なんでもありの状態。後片付けが大変です・・。)
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【2】 INTERN REPORT
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◆インターンの皆さんからの体験談はこちら
< http://www.clubiip.com/taiken_home.html >
◆インターンの皆さんからの現地情報はこちら
< http://www.clubiip.com/genti.html >
◆インターンの皆さんからの教案はこちら
< http://www.clubiip.com/kyoan_home.html >
◆英語圏以外で研修をしている方のページはこちら
< http://www.clubiip.com/euro_home.html >
◆クラブIIPトップページはこちら
< http://www.clubiip.com/ >
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【3】 心にとどめておきたい名セリフ集
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今月の言葉
『やさしい闘いに勝つよりも、厳しい闘いに負ける方がよっぽど力になる。』
映画「陽はまた昇る」より
この「陽はまた昇る」という映画は70年代の日本のVHS規格開発に伴うビデオ開発競争で、厳しい攻防戦を繰り広げた電機メーカーに勤める名も無き技術者達の物語です。NHKの番組「プロジェクトX」でも取り上げられ話題となりました。海外での生活もまた、生易しいものではないと思います。長期に滞在して初めて分かる文化や国民性の違い、時には辛いことや、大きな壁に阻まれることもあるでしょう。しかし、逆境の中でこそ、その人の本当の価値が分かるとも言います。逆境や厳しさが人を成長させると、この言葉は表しているのかもしれません。
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【4】 大好きNIPPON!
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昨年12月13日、さいたま市内の大手ディスカウント店「ドン・キホーテ」浦和花月店から出火、店員3人が焼死するという痛ましい事件が起きました。その後、同じさいたま市内の大宮大和田店、千葉市、大阪市内の店舗でも不審火が相次ぎ、12月26日にも都内の環八世田谷店が二階部分を全焼し、捜査当局は放火とみて捜査をしています。13日以降だけで火事は6件目、同店に対する怨恨か、ただの模倣・便乗か、東京消防庁は都内の全店舗に立ち入り検査を行うなど再犯防止に努めています。
★Word List☆
・arson: 放火
・on suspicion of 〜: 〜の疑いで
・冒頭の挨拶に使われている「津波」は英語でも[tsunami]です。
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【5】 Mikkyのほくほくキッチンライフ
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今月は『ご飯』です。
海外に住んでいる皆さんは、無性に日本食を食べたくなることがあると思います。その日本食の基本と言えば「ご飯」です。ご飯を炊飯器で炊くことは簡単ですが、そこは海外、炊飯器はあまり見かけません。そこで今月は炊飯器が無くてもできる、ご飯の炊き方を紹介したいと思います。
★レシピ☆
お米:2カップ(1カップ=180cc)
★作り方☆
1:すりきりでお米を計ってボウルに入れる。
2:素早く洗うことが大事。水を入れたら手の付け根のところでしゃきしゃ
きと研ぐ。
3:水をすぐにあけ、これを繰り返し行う。半透明になったら止める。
4:研いだ米を鍋にいれ(厚手の鍋が一番良いが無くても問題ない)、
米の1.2倍量の水を入れ、少し吸水させる。
5:鍋にふたをして中火にかけ、沸騰したら1分間くらいそのままの状態を保ち、弱火にして約15分間加熱して火を止める。10分間蒸らせば炊き上がり。
※厚手の鍋がない時は、蓋に陶器のコップを逆さまにしてかぶせておくと、おもりの代わりになる。
※水加減は米の種類、自分の好み(固いのが好き、柔らかいのが好き)によって違ってくるので調整して下さい。
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【6】 編集後記
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今月は、年末年始のため「英語の花道」「音楽こらむ」をお休みとさせて頂きました。また来月からボリュームあるハローインターンをお届けしたいと思います。改めまして、今年もハローインターンを宜しくお願い致します。
さて、皆さんからも、研修活動、滞在先や地域の人々との交流、研修や海外生活を通して感じたこと、考えたこと、後輩のインターンへ伝えたいこと、旅行体験などお寄せ下さい。その他に現地情報や授業案、ハローインターンへのご意見、ご希望もお待ちしております。
◆宛先
E-mail: hello@internship.or.jp
郵送は、〒113-8419 インターンシップ「ハローインターン編集部」までお願いします。
お寄せいただいた体験談などは、他参加者への情報とさせて頂くと共に、ハローインターン、ホームページ、雑誌などへ掲載させて頂く場合があります。匿名を希望される場合は、その旨、明記して下さい。掲載にあたっては主旨を変えないよう関連する部分を抜粋する場合がありますのでご了承ください。
◆ハローインターンのバックナンバーはこちら
< http://www.clubiip.com/HelloIntern/hello-index.htm >
◆次回、ハローインターンの配信予定日は2月7日(月)になります。
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◇編集・発行: インターナショナル・インターンシップ・プログラムス
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