ハローインターン2月号をお送りします。
まもなくバレンタインデーですが、日本ではデパートを除いて話題とされることが少なくなっているように感じます。海外でのバレンタインデーはどうでしょうか。研修中のインターンの方、海外でのバレンタインデー体験記をお寄せください。
◇CONTENTS◇ 【1】INTERN
REPORT 【2】心にとどめておきたい名セリフ集 【3】Mikkyのほくほくキッチンライフ 【4】英語の花道 【5】参加者のための準備コーナー 【6】ホームページ・書籍紹介コーナー 【7】OB/OGコーナー 【8】編集後記
◆IIPからのお知らせ
1月29、30日に全国7会場で事前研修を行い、多くの方に出席いただきました。出発を控えた皆さんから寄せられたご質問等に対する回答は、今後ハローインターンやホームページclubiipにて紹介する予定です。
●○――――――――――――――――――――――――――――――○● 【1】 INTERN REPORT ●○――――――――――――――――――――――――――――――○●
現在研修中の方々の「体験談」をご紹介するコーナーです。
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千羽鶴 Canada/スクール/Ms. N.H. さん
Rememberlance dayの学校行事の一環として、千羽鶴を全生徒で折りました。日本人が居るので、と先生方が気を使って鶴にしたようなのですが、難易度は全然わかっておらず、最初は無謀なプロジェクトだと思いましたが、なんと先日完成いたしました。最初は1羽に1時間以上かかって折っていたのですが、最後は5分で折れるようになった生徒もいて驚きました。また一人も途中であきらめる生徒もいませんでした。つたない英語でさだこの話をしたのですがみんな千羽鶴の意味をしっかりと理解してくれ、初めて折った鶴を「バイバイ、ミスターバーニー」と惜しみながらも手放す姿に、平和を願う子供達の気持ちが伝わってきました。来週、広島の平和記念公園へ送付の予定です。
◆「うちわ」を使って New
Zealand/スクール/Ms.
S.I. さん
日本ではティッシュのかわりに夏季は「うちわ」を宣伝の一つとして配っていることが多く、特に私の職場の近くではフィットネスクラブがうちわを配っていました。私は何かに使えると思って、友人、知人にももらうよう呼びかけました。そのうちわをデコレイトする授業をもうけましたが、なかなか反応がよかったです。片面にはカラーの厚紙を貼って折り紙の作品をいくつかはり、裏面は白紙をはりひらがなで名前をかかせました。折り紙は学年によって難易度を変更し、裏面は時間しだいで絵を描かせたりして時間調整に使えます。折り紙は思ってたより好き嫌いがあるようでしたが、「うちわ」というそれ自体がクール(こちらの子にとって)な物を自分なりにデコレイトできるということが折り紙嫌い(といより苦手)な子にも受けてよかったです。うちわそのものをつくることからやっても楽しいかと思います。
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アメリカの子供達を取り巻く環境 USA/スクール/Ms.
N.S. さん
アメリカの子供達を取り巻く環境について、1つ非常に驚いたことがある。実の両親の元で生活をしている子供達の方が少ないくらい、大人たちの離婚や育児放棄、アルコール問題、薬物問題などでタフな生活をしている子供達が多いことだ。日本でも同じような問題が話題になってきてはいるが、想像以上の現実に驚きを隠せなかった。ただ、悲しいことに子供達にとってこういったことは珍しいことではなくなってきているので、少し怖く感じた。私自身どうあがいてもどうなるものではないと思ったが、下校時間には保護者にも自己紹介をしてコミュニケーションを取るなど、それぞれの子供達がどんな環境にいるのか観察したりした。また、学校側も各イベントへ保護者の協力を求めるなど、家庭教育の大切さや子供達とのコミュニケーションについて積極的に助言をしている。私にできる最大限のことはとにかく先入観を持たないように平等に接し、私の授業を楽しんでもらうことだと思っている。
◆
焼きたてのブラウニーは、とってもおいしかった! USA/スクール/Ms.
M.I. さん
私が今活動をしているバーモント州は、とても美しいところです。福岡育ちの私には寒さが応えるのですが、この景色の美しさが寒さをがまんさせてくれます。朝焼けや太陽の光を受けて輝く雪、満天の星空は、何度見ても見飽きないほどです。そんな美しい景色に囲まれてのインターン活動も、もうすぐ3ヶ月が過ぎようとしています。
今日、「とってもアメリカンだわ!」っと感じたことがありました。今のホスト宅には、高校1年生の男の子がいます。今日その子の友達が3人、家に泊まりにきました。夕食の時間近くになると男の子たちが「手伝います!」っとキッチンにやって来て、準備を快く手伝い、食事後は後片付けをさっさとこなしました。さらに、夜遅く私がこの活動報告書をうっていると、家中にあま〜い香りが・・・。「?」と思っていると、彼らが何やら部屋とキッチンを行ったり来たり。しばらくして私の背後でノックの音がしました。振り向くと、彼らのうちの一人(ホストの男の子ではありません)がニコニコしながら「ブラウニーをどうぞ!」と、山盛りのブラウニーを私に差し出すではありませんか!
「えっ?」と驚いていると「今作ったんです!」とその男の子。「ええ〜っ?!」驚きつつも、お皿に盛られたブラウニーをひとつ、ありがたく頂戴しました。「どうもありがとう!」「まだ温かいよ」と短い会話の後、その彼は、仲間の待つ部屋へ消えていきました。夜11時の出来事です。彼らのいる部屋からは楽しそうな声が、延々と続いていました。もちろん焼きたてのブラウニーは、とってもおいしかったです。
◆
カナダの葬儀 Canada/スクール/Ms.
C.I. さん
先日(と言っても2ヶ月も前の話ですが)、ホストファミリーの身内が亡くなり、葬儀に参列させていただきました。カナダの葬儀では親族の数人が故人の思い出や、いかに故人がすばらしい人物であったかを称え合うスピーチをし、故人を見送っていました。スピーチの中ではたくさんの笑いがあり(もちろんそれを思い出して涙することもありましたが)、綺麗な色の花も飾られていたりと温かさを感じました。と同時に常に人生を楽しもうとするカナダの国民性を感じました。これからもいろいろな文化の違いを体験することで、その国の良さ、また日本の良さを学んでいきたいと思ってます。
◆
アメリカのホテルで研修中 USA/ビジネス/Mr.
T.S. さん
こちらに来て1ヶ月経ちますが、焦るほど早く感じます。今思うとこの期間に自分は何を学んだのかと考えさせられます。私はこちらに来てから日記を付け始めたのですが、それを見ると少しは学んだ様なのですが、やはり焦りはあります。初めの内は何をして良いのかがまるっきり分からない自分がいました。私は英語がほとんど話せなく、またホテルでの就業経験もほとんどないままこちらに来ました。そのため話したい事が言葉にできなかったのです。
また、相手の話している事も理解できない時が大半でした。それでもこちらの人はそんな事を分かってくれて、分かるように話してくれました。それでも分からないときには書いてくれました。面白いもので書いてくれると分かるのです。その時はいかに自分の耳が慣れてないかを思い知らされました。その他にもこちらの方には色々と助けて貰っています。でも、なるたけ1人でこなせるように努力しています。
仕事は現在フロントデスクに立っています。その前まではハウスキーピングの部署内にあるランドリーで、1日中ホテル中のタオルやシーツを洗っては畳むのを繰り返していました。こういう裏方の仕事もある事を痛感し、そしてそれがいかに大変かを知りました。時にはハウスメントの人に付き、その仕事を体験させて貰いました。
また、ハウスキーピングのマネージャに付いて、ハウスキーパー達のスケジューリング方法を教えて頂いた事もありました。それらはとても良い経験になっています。ただ、ハウスキーピングの部署は皆さんメキシカンでスペイン語が飛び交っていたため、英語は少ししか上達しませんでした。しかし、少しスペイン語も覚える事ができました。
◆
カナダでドッグ・トレーニング Canada/カルチャー/Ms.
S.S. さん
カナダに来て半年が経とうとしています。1月に入り訓練所に新しい犬のグループがやってきて、これから約半年私たちとともに過ごします。今度のグループはどんな子達かな、どんな成長ぶりをみせてくれるのだろう、とても楽しみです。前回のグループは私が来た夏から訓練を始めて去年11月に犬舎を巣立っていったのですが、8頭それぞれみな違うキャラクターを持っていてまるで人間のようでした。犬の訓練も人間の子どもの教育と同じということを彼らから学びました。犬それぞれの性格を把握し彼らの心理を読み取る事が、訓練の技術そのものよりも大切なのです。トレーナーさんいわく、それができるようになるには5年6年の経験が必要だそうです。犬の世界、とても奥が深い!ゆえにおもしろい!
◆インターンの皆さんからの体験談・現地情報・教案はこちら <
http://www.clubiip.com/HelloIntern/index.htm
>
●○――――――――――――――――――――――――――――――○● 【2】 心にとどめておきたい名セリフ集 ●○――――――――――――――――――――――――――――――○●
◆今月のことば
『そのときの出会いが人生を根底から変えることがある。』 相田みつを「にんげんだもの」より
独特の書体と言葉で有名な相田みつをの作品を皆さんも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。インターン活動では楽しいことや苦しいこと、様々な経験をする中で、多くの出会いがあることと思います。そして、その出会いが皆さんの人生に少なからず影響を与えるものとなることは間違いありません。海外生活のみならず、日々の生活の中での出会いを大切に生きていきたいものです。
【相田みつを(1924-1991)】
1954年足利市で第一回個展を開催。1984年「にんげんだもの」(文化出版 局)を出版、後にミリオンセラーとなる。他に「しあわせはいつも」、 「雨の日には」などの著書がある。
●○――――――――――――――――――――――――――――――○● 【3】 Mikkyのほくほくキッチンライフ ●○――――――――――――――――――――――――――――――○●
◆知っておくと一味おいしくなる裏技をご紹介します。
@炒飯
チャーハンの素がなくても大丈夫。ご飯を炒める際、塩、コショウの他にスープの素(必ず固形)を別の容器に入れ大匙1の熱湯で溶いたものを鍋肌から回してかける。味がぐ〜んと良くなる。
Aお味噌汁の中に炒めたカリカリベーコンのみじん切りをちょっと入れるとこくが出て、お味噌汁はさっぱりしていて苦手という外国人に受ける。
Bシュウマイの皮がなくても、中身の肉団子をキャベツを敷いた上に乗せて蒸すとおいしい。(キャベツもしんなりしていておいしい。)お醤油+レモン汁を合わせたタレで食べる。
◆料理英語
揚げる〜deep
fry 炒める〜fry 材料をかき混ぜながら炒める〜stir-fry きつね色〜brown 煮る〜cook 沸騰させて煮る〜boil ぐつぐつ煮る〜simmer 弱火で時間をかけて煮る〜stew 蒸す〜steam 焼く〜bake かき混ぜる〜stir 混ぜる〜mix/beat むく〜peel 切る〜cut 薄切り〜slice 切り刻む〜chop 微塵切り〜mince さいの目に切る〜dice つぶす〜mash おろす〜grate 溶かす〜melt 加える〜add 温める〜heat
●○――――――――――――――――――――――――――――――○● 【4】 英語の花道 ●○――――――――――――――――――――――――――――――○● ◆まずは日本のニュースから
・第162回通常国会も始まり、いよいよ2005年の日本経済が動きだしました。 今国会の最大の焦点となっているのが郵政民営化。。。
第162回通常国会:The
162nd ordinary session of the Diet 郵政民営化:Postal privatization
plan
・ついにNHKのトップがスキャンダルで辞任へ。昨年7月以降に相次いで発覚 した不祥事を理由にした視聴者の受信料不払いが経営基盤を直撃。。。
辞意を証明する:announce
one's resignation 受信料:mandatory subscription
fees(強制的に支払うという意味が含 まれる)
・NHKは公共放送として、日本テレビ(読売新聞グループ)は最初の民放局として1953年に放送を開始しています。 NHK
television made its debut in Tokyo in February 1953. In August of the
same year, the first commercial broadcast station, an affiliate of the
Yomiuri shimbun, began broadcasts.
◆次に役立つ英語表現です。
今回のテーマは「Another Word」です。同じ意味でも異なる言い回しがある単語がたくさんあります。この機会に確認してみましょう。
・"bag" is
"SACK". ・"purse" is "BOOKPOCKET". ・"baby" is "INFANT".
・"pants" is "TORUSERS". ・"luggage" is "BAGGAGE". ・"movie" is "MOTION
PICTURE". ・"hobby" is "PASTIME". ・"wallet" is "BILLFOLD". ・"creek" is
"STREAM". ・"lawyer" is
"ATTORNEY".
いずれも同じ意味です。左の単語は皆さんご存知かと思いますが、右側の大文字はなかなか連想できませんよね。是非覚えてみて下さい。言い回しが増えると表現力も豊かになります。
●○――――――――――――――――――――――――――――――○● 【5】 参加者のための準備コーナー ●○――――――――――――――――――――――――――――――○●
出発に向けて準備をしている方々への情報コーナーです。IIP開催のイベントや、皆さんから寄せられた質問などを紹介します。
◆スクールインターン準備コース
現地での生活、授業案作成、プレゼンテーション等、インターン活動での問 題や不安を解消していただくための短期コースです。スクールインターン直 前の現地講習としての参加の他、出発まで時間がある方の体験コースとして も参加いただけます。
・アメリカ…2005年4月4日(月)〜15日(金) ・カナダ…2005年4月18日(月)〜29日(金) ・オーストラリア…2005年4月25日(月)〜5月6日(金) ・ニュージーランド…2005年4月25日(月)〜5月6日(金) *問合せ先:
prep@internship.or.jp
◆カルチャー講座(札幌・仙台・名古屋・大阪・福岡) [2月19・20・26日]
各会場ともに講師はインターンシップ経験者、無料の講座もあります。講座内容、
お申込みはこちら http://www.clubiip.com/culture/culture-index.htm
◆セミナー 「布で描く絵 アメリカンキルトの魅力」 日程:2005年2月26日(土)午後2:00〜3:30 会場:IIP東京事務所
カルチャーインターン参加者の松波聖子さんが、アメリカのキルトサークルやキル
トショーについての講演、作品紹介を行います。(OB/OGコーナーの情報もご覧く
ださい。) *問い合わせ先:info@internship.or.jp
◆パソコンに関するQ&A
Q:研修先でパソコンを使う場合、プロバイダーはどのように契約しているので
しょうか?
A:プロバイダーについては、研修先の環境により一概には言えません。インターネットを 接続する場所とアクセスポイントが遠い場合、長距離電話になってしまい、思わぬ電話 代を負担することになってしまいます。プロバイダーの選択についてはクラブIIPで詳 しく説明していますので、ご紹介します。 Http://www.clubiip.com/wshp/pc/internet-set/text_internet_set_xp_9.htm
◆荷物送付に関するQ&A Q:現地で必要な荷物は、どのように送ったらよいのでしょうか?
A:郵便局や国際宅配サービスを利用して、研修先や滞在先に発送してください。発送する 際は、事前に送付先に確認をとることを忘れずに。高価な物や新製品を送ると現地にて 通関税や付加価値税が課せられますので、注意してください。高価な物は手荷物にする 、新品の物は袋や箱から出して手荷物にする、中古品にはUSEDと伝票に記載するなどの 工夫が必要です。また、現地事情によりサービスが利用できない地域があるなどの制限 がありますので、事前に最寄りの郵便局や国際宅配サービス会社に確認してください。
●○――――――――――――――――――――――――――――――○● 【6】 ホームページ・書籍紹介コーナー ●○――――――――――――――――――――――――――――――○●
海外の学校やビジネスの事情など、インターン活動の参考になるホームページや書籍を紹介。書籍はネット書店から購入できます。感想もお寄せください。
◆日・EU市民交流年
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/eu/koryu_2005.html
今年は「日・EU市民交流年」にあたり、日本とEU25ヶ国で交流のための様々なイベントが開催されます。
◆学びの場.com 「海外の学校から」 http://www.manabinoba.com/index.cfm/4,5345,146,html
オフィス家具メーカーである内田洋行が運営する教育関係者向けのサイトです。現地在住日本人が寄せた海外教育等に関するレポートが掲載されています。
◆JETRO『海外ビジネス』 http://www.jetro.go.jp/biz/
「国・地域別情報」
独立行政法人である日本貿易振興機、ジェトロが国内外のネットワークを駆使して収集した世界のビジネス情報を、国・地域別に提供しています。
◆『アメリカの小学生が学ぶ歴史教科書 EJ対訳』
アメリカの小学生たちは、こんなに易しい英語でこんなに面白い歴史を読んでいる! 真珠湾攻撃、原爆投下、ベトナム戦争などはどう語られているか? アメリカ人の考え方のスタンダードがわかる。日本の読者向けコラムも充実。 出版情報:ジャパンブック ; ISBN: 4902928000 ;
(2005/01) http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4902928000/eace-22
◆『アシステッドリビング アメリカの高齢者の暮らしに学ぶ』
必要な援助サービスを自らの選択により利用しながら地域に住み続ける、「尊厳を保って自立した生活」を理念とするアシステッドリビング。20年の歴史を持つアメリカのアシステッドリビングを調査し、まとめる。 出版情報:ドメス出版 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4810706311/eace-22
●○――――――――――――――――――――――――――――――○● 【7】 OB/OGコーナー ●○――――――――――――――――――――――――――――――○●
OB・OGの方々の近況や活躍の様子をご紹介します。
◆Cotton
Connection Japan http://www.cottonconnection.jp/
1999年にアメリカでカルチャーインターンとしてキルターと交流した松波聖子さん作成のホームページです。アフリカの布が買えるページや、キルターとの交流体験記(キルト留学)も詳しく掲載されています。松波さんにホームページを作るに至ったきっかけについてお尋ねしたところ、以下の文章を寄せていただきました。
■キルト留学体験記■
2004年6月。オンライン上のキルトショップ「コットンコネクション」をオープンさせました。たくさんの人に支えられて、たくさんの人に出会い、いろいろな経験を積み重ねてやっと、その日を迎えることができました。それまでの道のりでは苦しいこともたくさんありました・・・と書きたいところですが、ほとんどが楽しいことばかりでした。全てのことが、「好きな
ことを極めたい」という目的のためであったからです。他から見たら「大変だなぁ」と思うことも、本人は楽しくてしょうがない。そういった感じでこの数年を過ごしてきました。もともと小さな頃から絵を描くのが好きで、それが唯一の特技でした。大学でも絵画を学び、「絵」はいつも私のそばにありました。また、きものの着付けを習い始めたのをきっかけに、「生地に触れる」ことの快感を覚え、その後にこの「生地」と「絵を描く」が合体した手づくり“パッチワークキルト”の存在に気づき、ハマってしまったのです。
普通のOL生活から脱皮し、実家のある山を降りて(?)、外の世界に飛び出したのが1999年。アメリカのキルター宅に留学し、キルトを勉強したり、キルトショップのお手伝いをしながら、思う存分キルト三昧の日々を楽しみました。その間、キルトについて学ぶこと以外にも、たくさんの人に出会い、尊敬できる人にも出会うことができました。まだまだアメリカでやりた
いことがたくさんあるのに・・・と思いながら帰国し、また平凡な日本での生活が始まりました。しかし今までとは違います。今後はキルト業界で何かをしたい!という目標を見つけ、それに向け少しずつ準備を進めていました。
父が会社を経営しており、小さい頃から「社長」の背中を見て育った私としては、何とかして私も何かを自分で始めたいという気持ちをいつも持っていました。「起業」なんて大それたことはまだまだ先の話になりそうですが、まずは一歩踏み出してみようということで得意だったパソコンを通じオンラインショップを思いつきました。経費もかからず自分のペースでできる、
まさに私にはピッタリの方法です。しかしこのショップをオープンさせようという計画ばかりで具体的な案も浮かばず、日々をだらだらと過ごしてしまっていました。
そんな中、今すぐ始めなければという強い気持ちが湧き上がった大きなきっかけがありました。アメリカでとてもお世話になっていたキルトショップオーナーの死。彼女は私が最も尊敬するキルターです。留学生活の最後の日、彼女に言われました。「自分が強く思ったことは必ず成し遂げられるよ。だから必ず自分を信じて前に進みなさい。」と。その数年後、ガンに倒れ寝たきりになってしまった彼女に会いに行ったことがあります。ベッドの横で私は誓いました。「必ず自分のやりたいことをやりとおすね。私が子供を生んだら連れてくるからそれまで必ず元気になって、またキルトを教えてね。」私の子を彼女に会わせることはできませんでしたが、もうひとつの約束を果たそうと決心したのが、帰国して4年目に入った去年の初めのことでした。もうひとり、彼女の意思を引き継いでその後新しいキルトショップを開いたのが、その時の私のホストマザー、Val。彼女のキルトショップは、いまやアメリカでベスト20に選ばれるほどのりっぱなショップになりました。ショ ップの名前は「ベルニナコネクション」。
日本とアメリカ、日本と世界のキルターのつながりをイメージし、そして留学中に支えてくれた日本の家族やアメリカでお世話になった人たちに生地を通していつか恩返しができるよう、私のショップは「コットン+コネクション」と名づけました。まだまだ私のオンラインショップは小さな小さな一歩です。今はまだ、私がすばらしいと思う生地を紹介、販売するのみですが、「売上げ」を気にするようなお店経営が目的ではなく、キルター同士が交流 し合えるようなサイトづくりを目指しています。
このサイト運営をするために準備を始めてから、そろそろ1年がたちます。その間に、日本国内でもたくさんのイベントに参加したり、商品仕入のために海外のキルターと交渉したり、様々なことを積極的にこなしてきました。それもすべて、アメリカでの経験が基になっています。
国内でキルトを続けるよりも、一歩外に飛び出しただけで、まさに世界が広がりました。そのおかげでこうして日本に戻ってきてからも、世界を視野にいれながら将来を考えていけるんだと強く思います。1999年に経験した様々な喜びを、今度は私が誰かに与えられるようになるまで、今後も益々キルト界にどっぷり浸かっていきたいと思います。
◆中村欽哉さんのホームページ
中村欽哉さん(03/10〜04/03 USA スクール)の活動の様子をまとめたホームページが出来上がりましたので紹介します。皆さんの参考にしてください。地元での中村さんの反響は素晴らしいですよ。
「IIPスクールインターン活動報告(中村欽哉さん作成)」 http://home.att.ne.jp/gold/kinya-n/
●○――――――――――――――――――――――――――――――○● 【8】 編集後記 ●○――――――――――――――――――――――――――――――○●
・今月号から新たに「OB・OGコーナー」を設け、プログラム修了後の参加者の近況をお伝えしていきます。また、インターン活動に役立ちそうな「ホームページ・書籍紹介コーナー」、「参加者のための準備コーナー」も新設しました。
・「英語の花道」と「大好き日本」を統合し、「英語の花道」の中でいろいろ役に立つ英語表現をご紹介していきます。また、なお、音楽コラムは中止となりました。
・皆さんからの研修活動、滞在先や地域の人々との交流、研修や海外生活を通して感じたこと、考えたこと、後輩のインターンへ伝えたいこと、旅行体験などお寄せください。その他に現地情報や授業案、ハローインターンへのご意見、ご希望もお待ちしております。写真やビデオも募集中です。(お送りいただいた写真、ビデオは返却できませんのでご了承ください。)
【宛先】 E-mail: hello@internship.or.jp 郵送 : 〒113-8419
東京都文京区西片2-22-21 インターンシップ「ハローインターン編集部」
・お寄せいただいた体験談などは、他参加者への情報とさせていただくと共に、ハローインターン、ホームページ、雑誌などへ掲載させていただく場合があります。匿名を希望される場合は、その旨、明記してください。掲載にあたっては主旨を変えないよう関連する部分を抜粋する場合がありますのでご了承ください。
◆ハローインターンのバックナンバーはこちら <
http://www.clubiip.com/HelloIntern/hello-index.htm
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◆次回、ハローインターンの配信予定日は3月7日(月)になります。
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インターナショナル・インターンシップ・プログラムス 〒113−8419 東京都文京区西片2−22−21 *-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
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